避難要支援者対応訓練

目的

2022.7.24 
大地震などの災害は、普段の暮らしの中で突然おそってきます。そんな時、誰もが少ない情報の中で判断し、自分の身を守らなければなりませんが、避難行動要支援者はより厳しい状況に置かれます。災害発生直後から、生活の復興に至るまでの過程は長期間にわたります。災害時における地域にしかできない避難行動要支援者支援は、災害発生直後の「情報入手困難」や「避難困難」、「救出遅れ」に対する支援です。いきなりすべての人が近所の方への支援は不可能ですので少しずつ知識になることをと思い実施しました。

車椅子の方への配慮

介助の前に
まずは正面で挨拶し、「今から私が押しますね。」声をかけます。前後左右を確認の上、ゆっくり押していきます。その際、押し始める前に「押します」、止まるときには「止まります」とひと声かけましょう。
坂道を上る
上り坂では、後ろから少しからだを前に傾けて一歩一歩確実に押し上げます。押し戻されないように注意してください。
坂道を下る
下り坂では、後ろ向きで車いすを支えながらゆっくりとおります。緩やかな下り坂でやむを得ず前向きで下る必要がある場合は、車いすを引くようにしながらゆっくりと下ります。
段差を上がる
段差を上がるときは、ステッピングバーを片足で踏み、手押しグリップを押し下げ、キャスターを上げて段にのせ、その後、後輪を押し上げます。(キャスターを段にのせる時も、キャスターの位置を確かめながら確実に段の上にキャスターをのせます。)
段差を降りる
段差を降りるときは後ろ向きで手押しグリップをしっかり握り、後輪から段に沿って下ろします。

高齢者疑似体験

疑似体験装具(特殊眼鏡、手足の重りなど)を装着して、日常生活動作を擬似的に体験することにより、加齢による身体的な変化(筋力、視力、聴力などの低下)を知り、高齢者の気持ちや介護方法、高齢者とのコミュニケーションの取り方を体験的に学びました。